その一
[他愛のない会話、他でもない愛する相棒に。]
イレブン「ねえ、変なこと言うって思うだろうけど。」
カミュ「あ」
イレブン「僕がもし、勇者じゃなかったら・・・カミュとも会えなかったのかな。」
カミュ「何言ってんだよ、ホントに。・・・お前が勇者であろうとなかろうと、だ。
あの時に会えないってんなら、オレがお前のこと探して迎えに・・・ん」
イレブン「迎えに来てくれるんだ・・・」
カミュ「あったり前だろ、っつーか、オレは現実的に考えるとひとりで地下牢脱出して、か」
イレブン「探しだして迎えに来てくれるんだ」
カミュ「って、なんでまたそんな、勇者じゃなかったら、とか。」
イレブン「そうだよね、変だと思うよね。ええとね、出会えなかったとか巡り合えなかったとか
カミュと一緒にいられないなんて、もう考えられないからさ、良かったなあって、漠然と思ったら
なんだかそんな、考えも浮かんじゃった。バカみたいだね。」
カミュ「あー、めんどくせえ事は置いとくとして、言っとくぜ。」
イレブン「うん」
カミュ「オレがお前のこと好きなのは、勇者だからとかじゃねーし、勇者ひっくるめてイレブンってヤツが好きなんだからな、めんどくせえ事は考えんな。」
イレブン「うん、君に会えて本当に良かったなあって、事なんだよ。要するにそれだけなの。」
カミュ「ああ・・・お前がいないオレなんて、考えたくもねぇよ、大きな何か、運命宿命みたいなのは置いとくとしても、お前といる事だけは譲れねえ。」
イレブン「ありがとう、カミュ。うーん、やっぱり大好きだなあ、って、さっきから恥ずかしい事ばかり言ってる」
カミュ「ホントにな、あんま、煽るなよ、お前の照れ笑いには弱いんだよ、可愛い勇者さま。」
イレブン「煽ってないよっ、カミュこそ、顔が赤いし。・・・赤面すらかっこいいって、今思っちゃった。」
カミュ「どこまでも、可愛いんだよ、お前はさ。オレに会えないのが嫌だっての、ニヤけるなっていう方が無理だぜ、かっこよくねぇニヤけ面すら、そんな顔して見つめて来るんだからな。」
イレブン「カミュはかっこいいよ。っていうか僕はそんなに可愛いのかなぁ。」
カミュ「断言して可愛いぜ」
イレブン「そうなのかなあ、男なのに。」
カミュ「嫌なら言わねぇが。」
イレブン「ううん、カミュに言われると何故か嬉しい・・・」
カミュ「だから・・・そんな顔されたらたまんねぇんだって・・・。」
イレブン「カミュ・・・近いよお、恥ずかしい・・・」
カミュ「いいか。お前がどこで何していようと、オレはお前を探して掴まえるし、放さねえよ、今こうして一緒なんだ、これが運命ってヤツなら感謝してるぜ、盗賊なんてやってる事にすらな。」
イレブン「カミュ・・・」
カミュ「だから、寂しい顔すんな、オレはお前を放さねえ、たとえ離れても一時さ、そうだったろ必ず会えるしオレは探すし放さねえ。」
イレブン「うん、うん、ずっと、一緒だよね」
カミュ「泣くなよ、お前は笑ってた方が、可愛い。・・・って、これ確かに男に言うセリフじゃねぇか・・・」
イレブン「あははは、いいよ、カミュにそう言われるのは嬉しいから。」
カミュ「やっと笑ったな。」
イレブン「うん・・・カミュ、大好き」
カミュ「オレもだぜ、イレブン。」
その二
[スイーツスイートバカップル in ダーハルーネ]
カミュ「無いな・・・」
シルビア「どうしたのカミュちゃん捜し物」
カミュ「ここの奥にプリン隠してあった筈だが、誰か食ったか」
ベロニカ「は食べてないわよ。なぁに、そんなの隠してたのアンタ。」
カミュ「なんだよその目は。あれはな、あとで・・・」
イレブン「あ、それぼく。ごめんね、カミュのプリンだったの。」
カミュ「イレブン・・・お前が食ったんならいいんだ。」
イレブン「え、でも、食べたかったんじゃ」
カミュ「あれはな、あとでお前に食わせてやろうと思って、この奥に隠してたんだ、お前が食ったんなら、結果オーライだからな。」
イレブン「カミュ・・・ぼくがプリン食べたいって言ったの覚えててくれたんだ・・・ありがとう黙って先に食べちゃってごめんね。」
カミュ「いや、いいんだよ、まあそうだな、お前が美味そうにプリン食ってる幸せそうな顔を眺めたかったからなんだけどな、それはまた今度だな。」
イレブン「何か、恥ずかしいなあそれ、でも今度はカミュの好きなもの、一緒に食べたいな」
カミュ「へへ、別にイレブンの好きなものでいいんだぜ好物の方が幸せだろ」
シルビア「もう〜、今度二人でダーハルーネにでもデートしに行ってらっしゃいよ、スイーツより甘〜いデートにねん♪」
イレブン「ええっ、いいのかなあ、そんな事、嬉しいけど照れるよ。」
カミュ「・・・悪くねぇな、・・・甘いもんで幸せになってるイレブンをオレが食う・・・って何言ってんだオレは・・・」
イレブン「カミュっ聞こえてるっ恥ずかしい事言ったでしょ今」
カミュ「あ、イヤその、プリン美味かったか」
イレブン「あ、うん、・・・ダーハルーネ寄れたらデート、しようね」
カミュ「ああ・・・棚から牡丹餅ってヤツだな。」
ベロニカ「ほんっと、このバカップルどうにかならないかしら、まったく。」
☆ ☆ ☆
シルビア「はい、ダーハルーネ着いたわよ〜、ゆっくりラブラブしていらっしゃいねん♪」
イレブン「ありがとう、おみやげ買ってくるね」
カミュ「本当にデートとはな・・・浮かれてる場合じゃねぇが、たまにはいいか。」
セーニャ「私達のことはお気になさらず、たまには羽根を伸ばしていらしてくださいね。」
ベロニカ「あたし達も適当に楽しむから、あんた達は気にしなくていいわよ、さあ早く行かないとイレブンが焦れてるわよ」
カミュ「お、おう。」
イレブン「カミュ〜早く行こうよ〜」
カミュ「嬉しそうだな・・・ヘヘッ」
シルビア「顔に出てるわよぉ、ひゅーひゅー♪」
☆☆☆
カミュ「楽しいか」
イレブン「うんすごく・・・なんだか幸せだね・・・」
カミュ「美味そうに食うよな。それそんなに美味いのか」
イレブン「美味しいよ、じゃあ、はい、カミュあ〜ん♪」
カミュ「へ・・・あ、いや、それは・・・照れるだろ」
イレブン「いいから、あーんして」
カミュ「・・・・・・もぐ。」
イレブン「美味しい」
カミュ「ああ・・・」
イレブン「顔赤いよ。えへへ」
カミュ「・・・甘い。」
イレブン「うん、甘くて美味しいね。」
カミュ「もっと甘くて美味いのが欲しくなった。」
イレブン「え何、もっと甘いの」
カミュ「お前の唇ごと食いてぇ。」
イレブン「わぁ」
カミュ「甘くて美味しいオレのイレブンが食いたくなった、お前の方がもっと、甘くてとろけるってもんだぜ・・・。」
イレブン「あ、あ、カミュ・・・ダメだよ、こんなところで・・・」
カミュ「よし。今夜は泊まりだからな、放さねえぞイレブン」
イレブン「カミュがそうしたいなら・・・いいよ・・・。」
カミュ「真っ赤だぜ、そのウブさがたまんねぇんだけどな、甘くて最高に美味い、オレの勇者さま」
イレブン「ここで勇者付けないで〜」
カミュ「ハハハ、そうだな、今はオレだけのイレブンで、いてくれよな・・・。」
イレブン「うん、じゃあ、ぼくだけのカミュでいてね」
カミュ「ああ、今夜はマジで放さねえぜ・・・。」
