22thまじかるすてっぷ!
微笑みの中へ・特別編『みんなと微笑みの中へ』
絵から飛び出した妖精の少女、エティ・エレスタ
それは、かの昔、この館に住んでいたというエルリアという女性が描いた妖精の少女が
現代、館を買い取ったシシェリー・ハウエルと、その居候ティルルが絵を見つけたときに、
何の魔法か奇跡が起きたか、絵に描かれた妖精の少女が絵から飛び出して具現化したものだ。
エルリアは、生まれつき体は強くはなく、事故によって足が少し不自由になったという
そんな、エルリアさんの願い、妖精の少女には自由に飛び回って、楽しく過ごして欲しい
自身があまり動けない代わりに、どこへでも飛び回って、たくさんの楽しいこと幸せなことを
感じて欲しいと願って、その絵画の少女は元気に飛び回っている絵になっている
願いと魔法の奇跡の妖精、エティ。
それは、天真爛漫で明るくキュートな女の子として、今の世に現れて楽しく暮らしている。
エティはエルリアの願いそのものだが、エルリアではない。
エティは絵の中から見ていた、どこか悲しげに絵を描くエルリアの、
描くのは楽しいけど、自由を夢見て、あちこち行ってみたり楽しく動いて過ごしたかったという
美しいエルリアさんという、かの昔いた家主の娘さんが、願いを込めて描いた一作
それが、エティが生まれた、実に楽しげな妖精の少女の、飛び回る姿の絵だった。
エティは、エルリアを絵から見ていた、願いを込めてエティを描くエルリアは、楽しそうで
どこかエルリアに似た姿をした、妖精の少女エティの、母のようなものか
エルリアができなかったこと、エティはたくさんの楽しいことを、いっぱーいする!と
毎日賑やかに暮らしている。
「エティ、こんなの出来たわよ」
シシェリーが、ミシンでカタカタ縫ってくれるのは、エティサイズの小さな可愛い洋服
エティは、小さな妖精の姿と普通の等身大な人の大きさに、自由に変化させられるが、
小さな姿では服に困ったので、多少の裁縫は出来るシシェリーが、たまに縫ってくれる
「あ、可愛い!ありがとうシシェリー!」
エティは喜んで、そのドレス風の服に袖を通した
「シシェリーさぁ、可愛いのいいけど、いくらエティがナイスバディだからって、露出度高すぎじゃないのかぁ」
口が悪いのは、ティルルで。
「いいじゃない、可愛いのもセクシーなのも正義なのよ」
「シシェリー・・・何の正義をかざしてるんだよ・・・」
「あたしは好きだよ?動きやすいし、胸開きなのも涼しくて好き」
ティルル、呆れ顔で笑う
エティは着せ替え甲斐あっていいわよね、とか、シシェリーも楽しんでいる様なので、ティルルも、まあいっか、と。
その日はお祝いの日だった
エティが飛び出した日の、6月18日という出会い記念日。
だから、シシェリーは、お祝いに着るもの、ドレス風の服を作ったというわけである
ティルルは、居候の家賃代わりに家事をやらされているのであるが
今日のごちそうと、お菓子にケーキ、お茶と、大忙しで作っては並べる
「すごぉい!美味しそう!ティルル、張り切りすぎ?」
「エティの誕生日みたいなものだしさ、張り切るよ、そりゃあ」
ふふふ、ありがと、と二人は笑み合う
そこに、現、家主シシェリーが、めかしこんで、メイクブラシを持ったまま現れる
「あら、イイカンジじゃない」
「今日は文句言わせないぞ、頑張ってるだろー」
「だからイイカンジって褒めてるじゃないの」
ティルルとシシェリーの、いつもの売り買い言葉
「ね!美味しそうで、早く食べられる時間にならないかなぁ」
エティ、食べたいなら、大きい姿のほうがいいんじゃないの?とシシェリー。
あ、そうだねと、大きい人の姿になるエティ
「わ、何かエロいぞエティ」
小さな姿だとまだ可愛らしかったが、人の大きさになった場合、セクシーばーん!であった。
「えー、だめ?このドレス好きになったし、着てたいよ、だめ?」
「いいじゃない、エティのセクシーは可愛いセクシーだし、何着ても似合っていいわよね」
男どもに目の毒だと、思ったティルルだったが、エティは可愛いし、何でもありで似合う子なので、
お祝いの日だし、いいかと、その言葉は飲み込んでおいた。
そして、友人たちを招いての記念日パーティが始まる
魔法使い見習いの少年カイリは、クッキーをたくさん持参して、祝ってくれた
王宮にお仕えしたい夢がある騎士見習いのアストルは、家族に持たされた料理を運んできたし
その兄エドワードは、花束を持ってやって来た
さっきまで猫のまま、昼寝をしていた、猫少年アーティも、人の姿でのそのそと起きてくる
だが、まあ、エティの開いた胸元には、ちょっと視線が行くような男子勢ではあった。
わりと、開いた服の多いエティなので、慣れてはいる。
「まあ、どこかのちんちくりんな男女には着こなせないよなあ」
アストルの、ティルルに向けた言葉
「おまえ、いちいちうるさいな、誰がちんちくりんだよ、剣の素振り100本やってから来な」
「なんで今素振りやらないとなんねーんだよ!ガキ」
「ガキはおまえだよアストルっ!」
もう、すぐケンカするんだから〜と、エティの仲裁が入る
まだ年幼いアストルより、人の姿でのエティのほうが背がある、
目の前に開いた胸元があると、流石に顔を赤らめた
それを見たティルルが、ポカっとアストルを軽く殴る
おまえには着こなせないどころか胸がスカスカなんじゃねーのかと、アストルは煽る
「そこそこにはあるんだけど!」
ティルルは服の上から、自分の胸を強調してみせた
流石にそんなことをされると、困惑したらしく、やめろと目を逸らしたアストルだった。
一方カイリの手作りクッキーは、それはバター風味で、チョコ味やカフェ風味もあって、美味しい。
カイリは魔法使いとしては全然だが、クッキーはなかなか美味しいものを作る
「喜んで貰えたなら、頑張ってたくさん焼いた甲斐があったよ」
アーティがいちばんたくさん食べているかもしれない、アーティはカイリのお菓子のファンである
遠慮のかけらもなく、パクパクさくさく食べている。
「みんな、そろそろ、こっちで乾杯といきましょ」
シシェリーの声で、勝手気ままだったみんなが、テーブルの周りにきれいに並んできた
「エティ!お誕生日おめでとう!」
一斉に、示し合わせもせず、みんながそう言った
「ありがとう〜!みんな!あたし、すっごく楽しいし幸せだなあ~!あたしを描いてくれたエルリアも、きっと同じだよ、みんな、楽しもうね、今日はありがとう!」
わああああ、パチパチ・・・
シシェリーの買い取ったかつてのエルリアのいた館
笑顔と楽しそうな声で、いっぱいだった。
エルリア、あたし楽しくて幸せだよ、エルリアもうここにいないけど、エルリアのぶんも
幸せで楽しくて、大好きなみんなとあちこち行って、最高に楽しいよ
だから、見ててね、みんな大好き。
あたし、エルリアがやってみたかったことも、いっぱいやりたいな
毎日賑やかで、楽しくて、みんなといられるの幸せ
あたしが生まれたのがどうしてかは、わかんないけど、楽しくて嬉しくて幸せで
これがすごく、大切だから、みんなとこれからも、魔法みたいな奇跡の日々
過ごしていたいな、あたしの足でステップして、エルリアにもたくさんの
楽しいこと、景色も、出来事も、見せてあげる、だから見守っててね。
「エティ〜お茶入ったからおいで!」
はぁーい
パーティは、楽しくて幸せで、微笑みの真ん中に、エティはいたのだった。
おしまい。
後書き
22thありがとうございます、なんとなく描いたエティのお祝いドレス絵から
そのまま発想を得て書いてみた小話です。
ちょっと不思議なこともある、エティの世界は魔法もあるけど電気もあるような
現代ファンタジー非現実世界だったりします
魔法がまだあったり、王様が治めて騎士見習いとかもいたり、
でもお家に電気ついてて、電気の家電があったりもする、変な世界です(笑)
22thということで、あまり活躍のない看板娘を描きました
無駄にセクシーな服着てても、自覚のないキュートな妖精の少女です
ちなみにエティは17〜18歳くらいです、外見が。
ファンタジーで魔法もあるけど、バトルとかはあんまりない
日常なファンタジー、また何か書いてあげたいものですねぇ。
読んでいただきありがとうございます!
2025/07/14サイト格納
2025/06/18日記掲載
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